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松永久秀「信貴山城グランギニョル」60ページ

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戦国時代の女性/参考にした資料など

 資料についてお問い合わせがあったので、こちらでご紹介します。

なにしろ仕事のために最近調べ始めたので、日が浅くて恐縮ですが、ほとんどは新刊書店で入手可能な研究本を参考にしています。

最近の本ですと、
●「決定版 図説 戦国女性と暮らし」(学習研究社)
は、図版が多く見ごたえがあっておすすめです。

他に入手可能なものでは
●「洛中洛外図 舟木本―町のにぎわいが聞こえる」(小学館)
●「細川ガラシャ」(ミネルヴァ書房)
などが、たいへん参考になりました。

それと、戦国期の様々なレポートを残している宣教師ルイス・フロイスの
●「ヨーロッパ文化と日本文化 」(岩波文庫)
●「完訳フロイス日本史〈3〉安土城と本能寺の変―織田信長篇(3)」(中公文庫)
などの著作は、なかなか興味深いのですが、要注意なのは異文化に対して納得いかないフロイスの虚飾がかなり含まれてしまっている点です(笑)
彼の感情的な感想の部分を差し引いて見れば、外国人女性に対する率直な驚きが色々描かれていて面白いです。

あとこれは、ネット検索でテキストが見れると思いますが、
●「おあむ物語」
●「おきく物語」
は、タイトルの女性本人が戦国期の体験を自ら語っている、珍しい貴重なレポートなので必見です。
テキストは文語体ですが、比較的読みやすいほうだと思います。
(現代語訳付きのものが岩波文庫であったのですが、残念ながら絶版のようです…)

それとこれは、昨年の展覧会のカタログ掲載の資料なので、現在どこで見れるか不明なのですが、
●「霜女覚書」
は、細川ガラシャ(=明智玉子)の侍女だった女性が、ガラシャの最期の様子を詳細に報告したもので、かなり生々しい内容です。
ガラシャは後世に相当装飾されてしまっているので、このレポートは実像にかなり迫っていると思われます。


ごく一部でありしかもかなり私の好みが入ってしまっていますが、どれも非常に面白いのでぜひご覧になってみて下さい。

なお、これも独断なのですが、どんな資料本も「時代の波に翻弄され」だの「政略結婚のコマに使われ」だの「側室への嫉妬があったに違いない」だのという、いかにも感傷的な枕詞がつく文言は、現代的なつけたしと見なしてスルーして読んでいます。
社会的性差の、現代との差異についていちいち怒っていると、面白いエピソードや知るべき事実を逃してしまうような気がします。

あと、江戸時代になってからの発行物(黄表紙など)のほとんどは、今で言う漫画やドラマのようなもので、作者の創作がふんだんに含まれ、歴史的事実を探る資料にはなりません。ただ、文芸としてはとても面白いです。


長文で失礼しました。
ぜひ、よいご本との出会いがありますように!
もし、他にも何かよいものを見つけられましたら、お知らせいただければ幸いです。

【追記】

●「戦国ファッション絵巻」(発行/マーブルトロン 発売/中央公論新社)
服飾のライフスタイルについてイラストで解説されています。
時代考証家が監修しているので、史実ではこうなのにテレビではなぜこう表現されるか?というネタ明かしなど読物も充実しています。
(2011.06.09)
| 戦国 | 01:38 | comments(2) | 岸田ましか |

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Comment

市子様

これ以外の読んでない本がまだ多く、勉強中なので恐縮ですが、ご参考になれば幸いです。

資料本著者の感想はアリだと思うのですが、むやみと「かわいそう」とか「敵だからひどい」などの主観に満ちた誘導には気をつけたいと思っています(笑)
| 岸田 | 2011/06/10 1:07 PM |
こんにちは。
先日、戦国時代の女性の資料についてコメントした者です。
とても詳しく教えてくれて、本当にありがとうございました。
資料だけではなく、資料の読み方もとても参考になりました。
ついつい、感傷的な枕詞に目がいきがちだったので、気をつけるきっかけになりました。

ほんとうにありがとうございました。

2011/06/10 市子
| 市子 | 2011/06/10 9:24 AM |

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