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日本の肖像画って全然本人に似てないってマジですか

今の仕事について。
漫画なので、武将とかキャラクター化してビジュアルの設定をする必要があります。
特に肖像画を探してきて参考にしたりしますが、そっちの図像についていろいろ調べているうちに、

日本の肖像画って、古代からごく近代まで像主(モチーフとして描かれる本人のこと)に全然似せる気がないという事実を知って唖然としております…。
似て無くてもいいんですって。なんたるこった。
どうりで、美術書専門書とかで見る解説って、こちらの期待とはずいぶんズレてて違和感あるなーと思った…。

古来から日本の肖像画(この場合実在した人物)は、故人を偲んで遺族が絵描きに発注して描かせるものが普通なんだそうです。
要するに大抵の場合、描かれた時点でその人は亡くなっている。生きてる人をわざわざ描く場合は「寿像」という呼び方があったりする。
ゆえに、エカキが本人をスケッチしたかどうかは限りなくあやしく、むしろ本人に会ったことのない可能性のほうが高い、とのこと。

いちおう、遺族からこういう感じの人、と注文を受けてモンタージュ作成のような状況で描いたりもするらしい。
が、大事なのは、遺族がその人の供養のために描かせた、という出来事のほうのようで、本人の容貌を再現してるかどうかについて、当時の人は全然気にしていない。

あーびっくりした。
私事ですが、学生の頃勉強したのは専攻上、主に西洋美術ばかりで、日本画につていはサッパリでして、好きな画家しか知らない有様です…。
じゃあ西洋絵画をちゃんと解ってるかと言われるとかなりやばくて申し訳ないですが…。
ヨーロッパのいわゆる肖像画はスナップとして十分に機能しており、画家が細密に当人のキャラクターを再現しているのは、皆さんご存知のとおりです。
美術館とかで見れる絵、まるでそこに本人がいるようでしょ。
あれがヨーロッパの画家の極上のテクニック。

じゃあ本邦の画家は技術で劣ってるのかというとそういう話でなく、本人に似せること以外に、職業として、また後世では美術品として、ちゃんと価値があるわけです。
そして似ていなくても、資料としての価値も、もちろんある。


ところで世間では知られてるとおり、目撃者から警官が事情聴取して手書きで作成するモンタージュ画像は(失礼ながら)ほぼ素人絵のスケッチ状態ですが、その画像を手がかりに発見された人物と画像を比較すると、なぜか不思議と似ている。
絵画としてどうこうでなく、人の記憶を呼び起こす技術が秀逸なのがよくわかります。
もしかしたら、そうしたモンタージュ作業によって、ちょっとでも、本人に似た図像が出てこないかなーと期待してみるも、それはもう少し調べてみないと解らない。

でも、今後もキャラクター設定については、肖像画が実在するもの、見つけられたものについては十分参考にさせていただく所存です(それに似せるか否かはその時次第)。今のところ。


そんな日本の不思議な肖像画の話。
似てなくても、その人を思う家族の気持ちがある。
そういう日本の絵のことをもう少し知らないといけないなーと思います。
| 戦国 | 20:27 | comments(2) | 岸田ましか |

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Comment

間諜X72様
コメントありがとうございます!
こちらのエントリを描いて以降も色々肖像画を見まして
日本人特有の故人に対する思いを感じております…。
そう思いながらも、似ている肖像画もあるのかどうか?も気になりますね…!
| 岸田ましか | 2016/04/14 11:36 PM |
はじめまして。
日本画と言うのは、「本人に似ていない」。
いや、本人を見た訳ではないのですが・・・(^^;
僕は子供の頃から不思議に思っています。

>遺族からこういう感じの人、と注文を受けてモンタージュ作成のような状況で描いたりもするらしい。

なるほど。そう言う事なんですね。ありがとうございます。

>大事なのは、遺族がその人の供養のために描かせた

それもまた初耳です。勉強になります。
| 間諜X72 | 2016/04/14 6:10 PM |

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